解決事例報告

無断離席への注意に反論すると、その場で懲戒解雇を告げられる…

2009.01.27 中西基

運送会社で事務員として勤務していた方が、勤務時間中の無断離席について注意を受け、反論したところ、その場で「おまえなんか要らない。もう必要ないんで辞めてくれ! 早く出て行け!」などと怒鳴りつけられ、最終的には「懲戒解雇じゃ!」と一方的に告げられた事案です。

受任してすぐに労働審判を申し立てました(07年8月)。本件のように正当理由を欠いていることが明らかな解雇事案については、労働審判制度を活用することで早期に解決することができます。

このケースでも3回目の期日で、解雇を撤回して一定の解決金支払を条件に会社都合による任意退職に応じるという内容の調停が成立しました。相談を受けてから4ヶ月でした(07年11月)。