解決事例報告

総合病院の看護師、院長の交代に伴い、退職勧奨

2009.01.27 中西基

総合病院で看護師として勤務していた方が、院長の交替にともなって、退職勧奨を受けました。

本人は、退職届を書くように言われましたがこれを拒否したところ「しかるべき措置をとりますよ」「悪いことは言わないから素直に退職届を出した方がいいですよ」「解雇は簡単なんですよ」「あなたの履歴に傷がつくだけですよ。一生、解雇という文字はつきまとってきますからね」など執拗に退職勧奨を受けました。

本人は1人でも加入できる労働組合に相談し、労働組合から団体交渉を申し入れました。

労働組合から申し入れた団体交渉に対して、会社はこれに応じなければならないことが法律で義務付けられています。

会社側が誠実な対応をしてくれれば、短期間で解決できる可能性があります。本件では残念ながら団体交渉での話し合いは平行線のまま終始したため、労働審判を申し立てました(07年11月)。

労働審判申立から3ヶ月で当方も納得できる内容で調停が成立しました(08年1月)