解決事例報告

過払い金が発生していないかチェックを

2010.02.24 森平尚美

大手サラ金数社に対する、過払い金の不当利得返還請求訴訟においては、近時はサラ金の経営方針から、長期分割や5割以上の減額を提案されることが増えています。

最終取引日から年数が空いているほど遅延損害金が増えますので、請求総額も高くなります。時効完成の有無や当初の取引経過の明確さなど、個別の事情にもよりますが、サラ金側の提案額との開きが大きい場合には判決を要求し、数千円、数百円の端数のカットの場合には裁判上の和解をするか、もしくは次回裁判期日までに入金を確認して、訴訟取り下げをする形で対応しています。

近時の案件では概算で200万、150万、90万、50万円前後の和解が、それぞれほぼ請求満額で成立しました。

現在、サラ金側の対応がだんだんと硬直になってきていますので、長年借入れと返済を継続された方や、既に完済された方も、早めに一度過払い金が発生していないかをチェックされることをお勧めします。

事務所では、検討用の引き直しの計算のみでも扱っておりますので、お手持ちの資料をご持参頂いてご来所ください。