弁護士紹介

鎌田 幸夫 Yukio Kamada
登録年 1987年 

自己紹介

私が弁護士を志した何故か。一言でいうと、法曹というスキルで、困っている人や、社会的に弱い立場の人の力になりたいと考えたからです。社会的弱者、少数者であっても、法廷では国や大企業と対等当事者であり、正義と道理と証拠があれば勝訴でき、権利を実現することができるのです。
この間、多くの労働、環境、国賠訴訟を手がけてきました。
労働関係では、差別事件として、国鉄分割民営の際の国鉄労働組合差別事件、三和銀行賃金差別事件、パート・契約社員の雇止め事件として三洋電機パート事件、ネスレ・コンフェクショナリー事件、整理解雇事件として関西金属工業事件、親会社の使用者責任を追及した全日空OAS事件、業務受託者が労働者であることを認めさせたビクターエンジニアリング事件、配転拒否解雇事件として国立循環器病院事件、60歳を超えた継続雇用を認めさせた津田電気高年法事件、非正規労働者の格差是正を求めた大阪医科薬科大学事件などがあります。その他、個別労働者の解雇事件、残業代請求事件、配転無効事件などを数多く担当してきました。
労災関係では、過労死、過労自殺事件も労災申請はむろん不支給処分取消訴訟、損害賠償請求訴訟も数多く取り組んでいます。
環境関係では、能勢ダイオキシン損害賠償請求事件、和歌山県橋本市産業廃棄物不法投棄事件、五條市残土処分場事件、南吹田地下水汚染事件などがあります。
大型弁護団事件として、大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟、建設アスベスト訴訟で、最高裁で勝利するなどアスベスト被害者の救済に取り組んでいます。
いずれも、社会的に耳目を引く事件であり、解決まで長期間を要する困難な事件でしたが、労働者、住民、患者の側で弁護士としての力を生かせることにやり甲斐を感じることができました。
また、一般市民事件では、交通事故(被害者側)、医療過誤(患者側)などの各種事故関係、家事事件(離婚、相続、遺産分割等)、不動産関係(借地借家、売買等)、破産、個人再生などの倒産関係、刑事、少年事件などを数多く取り扱っています。さらに、中小企業や事業者の方の商取引やトラブルに関する法律相談や訴訟なども取り扱っています。
事件を担当する際の基本的なスタンスとしては、①事実関係、証拠関係はどうなのか、依頼者の方が求めておられるものは何かをじっくり時間をかけてお聞きします。そして、②法令・判例・文献等を検討し、過去の経験事例をもとにして、法的な問題点や見通しについてわかりやすくご説明します。そのうえで、③依頼者の方にとって、もっとも適切な解決方針は何かをともに考え、お示しします。解決方針が決まれれば、弁護士費用をご説明しご了承いただければ、委任契約書を作成します。④交渉、調停、裁判など、解決の手段は様々ですが、解決できるまで粘り強くとり組みます。いずれの事件も、依頼者の方にとっては、一生に一度あるかないかの大事件であることを肝に銘じて緊張感をもって処理に当たります。⑤途中経過のご説明や相談を丁寧に行い、最終解決の際には依頼者の方に「依頼して良かった」と納得、満足していただけることを目標としています。
まずは、お気軽にご相談ください。

活動分野・所属団体

大阪弁護士会公害対策・環境保全委員会
大阪弁護士会労働問題特別委員会
大阪アスベスト弁護団副団長
日本労働弁護団常任幹事
民主法律協会幹事長
京都大学法科大学院非常勤講師(労働関係と法)
とんぼ作業所理事

著書・論文

『労働判例大系』(第20巻労働訴訟)
『労働審判・紛争類型モデル』(共著)
『関西航業事件の背景・経過と法律論』(労旬)
『労働協約をめぐる諸問題・裁判官協議会における協議内容の批判的検討』(労旬)
『能勢ダイオキシン問題の全容と労災訴訟和解の意義』(労旬)
『能力主義・成果主義賃金体系導入をめぐる諸問題』(労旬)
『ネスレコンフェクショナリー事件・大阪地裁判決と民法628条の強行法規性』(季刊労働者の権利)
『アスベスト被害の実態と法的規制の在り方 アスベスト国家賠償請求訴訟』(労旬)
『労組法上の「使用者」概念の検討』(労旬)
『ビクターサービスエンジニアリング事件最高裁判決の意義と評価』(労旬)
『泉南アスベスト国賠訴訟最高裁判決の意義と課題』(労旬)
「新たな運動は労働法、労働運動の危機を救えるか」(労旬)
「労働者の真の自己決定をいかに保障するか」(労旬)
『書式 労働事件の実務―本案訴訟・仮処分・労働審判・あっせん手続まで』(民事法研究会)

受賞歴

日本労働弁護団賞(2012年)津田電気計器事件
日本労働弁護団賞(2014年)泉南アスベスト国賠請求事件
日本労働弁護団賞(2019年)大阪医科薬科大学労働契約法20条事件

北大阪総合法律事務所

真面目で、優しく、何にでも一生懸命取り組みます。依頼者と真摯に向き合い、親身になって相談をお聞きします。忙しい仕事の合間を縫って、剣道(有段)でリフレッシュ!とてもパワフルで頼もしい存在です。

この弁護士の解決事例

交通事故の示談交渉で、1100万円を超える賠償額の大幅な増額を勝ち取る

2024.10.11

相談のきっかけ 相談のきっかけはなんでも…続きを読む

自動車にはねられ死亡。加害者が自賠責保険しか入っていない場合

2011.06.18

Aさんの夫は夜間、近所の店に買い物に出か…続きを読む

長時間労働のトラック運転手の過労死…労災認定と会社からの補償

2010.11.29

運送会社に勤務し、配送業務に従事していた…続きを読む

この弁護士に関する記事

5月15日 北大阪セミナー特別企画第2回「事務所設立から50年の歩みを大いに語ります」

2024.04.12

北大阪総合法律事務所50周年記念特別企画…続きを読む

民主法律協会第68回総会において「本多賞」を受賞しました!

2023.10.01

2023年8月26日、民主法律協会の第6…続きを読む

大阪大学非常勤講師「雇止め不当」無期転換を求めて提訴

2023.02.16

1 大阪大学の非常勤講師である4名の原告…続きを読む